普段みなさんが使っているガスコンロ。この寒い時期になると炎が赤くなっていることはありませんか?
『普段青い炎のはずなのに・・・。壊れたかな・・・?』 赤い炎は、不完全燃焼によりなべ底に黒くススが付着する原因ともなります。 この赤い炎には様々な原因が考えられます。今回はその原因について教えちゃいます。
そもそもコンロの火はなんで青い?
まず考えてほしいのは、理科の実験で使ったことのあるこちらのガスバーナーです。これを使うときは、青い炎にしなければいけませんよね。
このガスバーナーには、ガス調節ねじと空気調節ねじがありますよね。点火した後、赤い炎から青い炎にするた めに上のガス調節ねじを押さえながら、下の空気調節ねじを回すと教えてもらったはずです。 これと同様に現在のコンロはすべて、空気を多く混ぜて、少量のガスを燃焼しているのです。
つまり、『ガスの炎に空気がたくさん入ると、炎は青くなる』。
逆に言うと、『ガスが多くなると、炎は赤くなる』ということになります。
赤い炎は故障?
先ほども言ったように『ガスが多くなると、炎は赤くなります』 。
ガスコンロには必ず『バーナーキャップ(バーナーヘッド)』という部品がついています。火が出る部分のことですね。この部品は経年劣化すると、画像のように隙間が広がっていきます。隙間が広がると、ガスの噴出量が増えて赤い炎となってしまうのです。その場合は、当社にご連絡いただくとガスコンロの型式をお調べ(現地下見)し、部品のみの交換で直すことが できます。
でもちょっとまって!
「きのうまで青い炎だったのに、今日は赤くなった・・・」とか 2・3 か所が同時に赤くなることはほぼありま せん。じゃあなぜ赤い炎となるのか?経年劣化のほかに原因があるのです!
この寒い時期ならではの原因
それは・・・この時期とても大切な、乾燥を防ぐための、『加湿器』。そして暖房の『石油ファンヒーター』などです。
FFストーブは外から吸気して外へ排気しているため、基本的に湿度は上がりません。
湿度が高いと、水分の中に含まれているカルシウムが炎色反応を起こし、赤い炎になるのです。 「きのうまで青い炎だったのに、今日は炎が赤くなった」とか「コンロ 2・3 か所が同時に赤い炎が出ている」 となると湿度を疑った方がいいかもしれません。
よく換気をしてからもう一度点火して、それでも赤い炎が出るようであれば当社へご連絡ください。